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作品名:マエノスベテ 作者:たくひあい

第62回 92
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 そんなミッキーマツモトみたいな真似してるのか……

「つまり僕らは監視から逃れられないということだ」

 監視して先回りされたらまずくないかという考えも浮かぶが、しかし今のところ、彼らは、直接は手出ししてこない。
回りくどく道を塞ぎ、回りくどく怒鳴り込むかピンポンダッシュくらいである。だから、せいぜい嫌がらせがメインだろうと言う気持ちもあった。
彼が携帯を取り出してかける。彼女に電話したのだろう。
ぼくも彼に近づき、耳をすませる。
「はい……」と微かな声がした。「今、2Fに居るんだけれど」

「あー、良かった、もう帰ったのかと、私は今、出てすぐの場所、外に居ます」

「まさか、さすがに連絡はするよ。それに誘っておいて、こんな真似はしない、今何かあったりしたかな?」

「やけに、女子高生が、近付いて来るんです……帰るにも帰れないし……なにこれ、顔写真でも配られてるんですか?」

 あいつが駐車場に向かうようにだとかの指示を出しているのだろう。

「怖い……、来ないで……さっきから、ぐるぐる、回っています、あちこちから人が」

落ち合えるだろうか。
少し心配になってきた。

「何か、建物とか、人を巻けそうな場所はないかな?」

「探してみます」

ぼくたちを孤立させてから、追い回す、狡猾だ。
周りをふと見ると、スマホを構えた人たちがぞろぞろ歩いていた。外に近づくにつれて。

モンスターGOをしている風だが、どこか嘘っぽい。


2019/06/20 18:49


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