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作品名:マエノスベテ 作者:たくひあい

第16回 17
17
 描いて貰えて幸せね、なんて妬むやつも居るけれどぼくはテレビに自分に似たキャラクターが映るだけでも気が動転してしまうし、検索ワードが上がればそれだけ他人が話題にしたり意識されたりしやすくなるわけだから、穏やかに過ごせなくなり充分迷惑しているというものだった。
 どうして他人の希望を奪っている作家の生活を支えなくてはならないんだろうか。
 いわゆる底辺の若者だって、他人の幸せを妬むわりに、
結局買ったその本やDVDだって他人の肥やしになっている、それを支援してるのと変わらない、という構図に誰も気づきはしない。

お前らが喜ぶから犯罪者が付け上がるんだ!
という話について、彼はただ苦笑いしていた。

「人類に妬みだけがあるのなら、きっと商売なんて成り立たないだろう。意外と深い話だ」

 ちなみに、ぼくは本なんて年に数冊買うか買わないかくらいだ。こうやって愚痴を語る時間の方がまだ楽しいってもので、読むのはさほど好きではない。特にケモミミ!
自分の体質の間違った解釈が、『大人気』を貼られてアニメや映画にでしゃばっていると発狂したくなるのも無理はない。

「なにもわからないくせに!」

「検索ワード上げやがって!」

「また『触らせて〜』とか言われる! ラノベじゃねえんだよ!!畜生気持ち悪い!!!」

「最終回希望!!」


と度々ストレスを募らせるぼくに、彼の方も慣れたもので、そういう日に対してはやけに、街でのいろいろな発散に付き合ってくれたように思う。
特に何も暴れられない日には、ふと不思議な話をしてくれたりした。


「――こんな話を知ってるかい?」


ぼくは日頃から、愚痴と謎解きで出来ている。


2019/04/01 14:23


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