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作品名:マエノスベテ 作者:たくひあい

第10回 11
11
 ウシさんは目を釣り上げたが答えはしなかった。

「帰ってください!」

そう言ったきりで、ずしずしと足音を響かせ、二階へとひっこんでしまった。


 彼はそれに返事もせずに、部屋を見渡した。入り口に近い席、つまりぼくらの目の前に今見えている席自体になにか変わったところは、見受けられないような気がする。その部屋真っ直ぐの奥は台所に続いていた。

「こちらは見てもよろしいですか」
「ええ」

彼女が少し二階を心配しながらも頷く。
歩きながら、彼は「他の四人は」と参加者について聞いた。

「あら。なぜ、四人だと」

「当たっていましたか、
単なる簡単な推理ですよ。

あのお節介叔母さんは、容疑が自分以外に目が行かないことを気にする性格をしています。主催者について何かあるなら二度と行かないと答えて済むでしょうから。
あなたとウシさんと叔母さん以外に誰か居たのかなとまず思いました。
次に叔母さんが仲が良いと豪語する人を私は二人知っています。これはその一人のものですね」
部屋の壁にかけてあるブーケは石鹸で作られたバラだった。
日付はその茶会の日になっていた。

「彼女は最近石鹸を彫刻するのにハマっているとのことで」


2019/03/25 20:50


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