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作品名:サンタクロースパイ 作者:COLK

第28回 28.実は夢だった
霧河は泣いた。





そして・・・・・・





ガバッ





ここは、談話室のソファーだ。





(うっ。何だ夢か〜)





夢から覚め、とても寂しい気持ちになった。だがそこで、

「父さん、母さん、ありがとう」と夢の中とはいえ、

自分の成長ぶりを誉めてくれた両親にお礼を言った。





そこで、この前、霧河とサンタクロースの話をした女性社員が

お茶を持って歩いてきた。





「あ!霧河君!!気がついた!?」

「うん」

「良かった〜!!霧河君、寝ながら泣いてたから、私、とっても

心配しちゃったわよ!!」

「え?僕、泣いてたの!?」

「うん」

「そうか〜」

「あのね、霧河君、クリスマスは、ハメを外してパ〜ッ!と

遊びたくなる気持ちも分かるけど、自分の身体や睡眠も大事に」してよね!!」

「う、うん。分かったよ」





(夢の中で母さんが言ってた事は、本当にその通りだった。

俺は、あの時からずっと孤独だと思ってたけど、ただの思い込み

だった!!俺はもう、とっくに一人なんかじゃなく

なってたんだ!!!さっきの同僚もちゃんと声かけてくれたし、

この娘も、そして、

クリスマスの日、ドジを踏んで姿を見られちゃった子供達も皆、

喜んでくれてた!!)





そこで思わず、また泣いてしまった。





「ん?霧河君、どうしたの!?また泣いてるじゃない!?」

霧河は涙を拭き、

「いや、何でもないよ。目にゴミが入っちゃっただけ(笑)。

ありがとうね」と言った。

「全然全然。良いわよ。どうって事ないわよ。じゃ、私、そろそろ仕事に戻るから!!霧河君も、そのお茶飲んだら、

仕事に戻ってね。もし、今日、もう仕事をする余裕がないなら、

帰っても良いし」と言って、彼女はその場を去ろうとする。





だが、霧河はもう一度、彼女を呼んだ。





「あ、あのさ、もう一つ、お礼を言いたいんだけど・・・」

「何?」

「僕なんかの事、この部屋まで運んでくれて、心配までしてくれてありがとうね!!!」

「え?何言ってんの?仕事の仲間を心配するのは当たり前でしょ?それと、自分の事、なんか≠ネんて言うの良くないわよ?」

「でも、嬉しかったんだ!!」

「そう?じゃあ!!」

「あの娘、本当に良い娘だな!!!さっき心配してくれたヤツらもそうだけど」





その後、霧河は、しっかり仕事を頑張った。


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