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作品名:サンタクロースパイ 作者:COLK

第23回 23.ボロボロでも、とても大切なモノ
「ところで君、マフラーが欲しいんじゃなかったっけ?」

「え!?何で知ってるの!?」

「あ〜、ごめん!!言い忘れたけど、俺、たくさんの子に

プレゼントを渡すために、どこのどの子が何を欲しがってるのか、

盗み聞きしてるんだよ。ごめんな」

「そうなんだ〜!!」





霧河は、

(この子、怒らないんだな)と思った。





「君は、マフラーを持ってないんだね」

「前まで使ってたのは、もうボロボロになっちゃったの」

「そっか。じゃあ、もう、捨てちゃったんだね」

「いや。まだあるよ」

「え?何で?もう使えないのに」

「だって可愛いし、おばあちゃんがくれた大切なモノだから」

「なるほどな・・・」

「いつまでだって手離さないよ」

そこに、そのボロボロのマフラーはないが、女の子の話から、

どれだけ大切なモノかが良く伝わってきた。

(良い話じゃないか)と霧河は思った。

(く〜っ!泣けるぜ〜!!良い話だな〜!!)と。





「ところでお兄ちゃん、カギはどうやって開けたの?」

霧河は、持っていた金属の棒を取り出し、

「コイツを使って開けたんだよ」と言った。

「そうなんだ〜」

「うん。でも、絶対真似しちゃいけないよ。俺の事も、お父さん

お母さん含めて、他の人達には一切秘密だからね!!」

「分かった!!」

「ありがとう!!じゃあ、また君の家に来るから、楽しみに

しててね!!!」

「うん!!!」


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