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作品名:呪いの学級 作者:ユーイトゥ

第1回 転校初日
 浅倉奈々は、父親の転勤のために、卒業まで残り半年過ごす野呂吾(のろわれ)小学校に転校してきた。
 
 奈々が過ごすクラスは6年2組と言われた。6年2組と書かれた学級表札を見て、奈々は小さくため息をつく。
 
 担任の大倉静代先生が教室のドアの前で、「緊張してる?」と聞いてきた。奈々は小さな声で「はい」と答えた。奈々は父親の転勤のせいで、何度か転校を繰り返した。しかし、やはり最初の挨拶というものは緊張する。私は人前で話すのは苦手なのである。だが、転勤は今回で最後だろうと父は言っていたし、卒業する学校はここだし、いい印象を見せつけなければと、奈々は思った。
  
 大倉先生はドアに触れたが、一言「入っても驚かないでね」とつぶやいた。
 
 奈々は目を見開いたが、どういうことか聞こうとする前に、大倉先生は教室に入ってしまった。
 
 大倉先生は、少し騒いでいた生徒たちを大人しくさせ、出席と少しの今日の連絡事項と、転校生の紹介をしていた。
  
 大倉先生が奈々を呼ぶ声が聞こえてきたので、廊下にいる奈々は軽い赤いランドセルを背負い直し、ゆっくりと足を進めた。
 
 心臓をバクバクさせながら教室に入ると、奈々はギョッとした。生徒のほうを見ると、ぱっと見半数がこのクラスにいなかったのだ。
 
 奈々は動揺しながらも、教卓の隣に立った。大倉先生が奈々の紹介をしている間、奈々はクラスメートの数と机の数を数えていた。
 
 どう数えても、クラスメートの半分が学校に来ていなかった。奈々は不思議でたまらなかった。だが、すぐに、このクラスには問題があると察した。
 
 大倉先生は奈々に挨拶するよう促した。考え事をしていた奈々は少し焦ったが、すぐに深呼吸をして心を落ち着かせて、前を向いて口を開いた。
 
 「初めまして、浅倉奈々です。残り半年ですが、みんなと仲良くしていきたいです!よろしくお願いします!!」


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