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作品名:アヤシの杜のアヤカシ同盟 BLOCK U 作者:ジン 竜珠

第6回 参・六
 午後四時。
 どこかへ出かけてた糺さんも帰ってきた。
 あたしは、というと。
「……痛い」
 昼間、「錬気」とかいうのをやってたんだけど、空気椅子とか、わけわかんない格好を長時間させられて、あと、やったことのない妙な体操みたいなものをやらされて、体が痛いのなんのって。あたし、体育会系じゃないんだけどな。
 タマちゃん曰く。
「呪具を着けて錬気を行うと、外部から『咒力』が大量に流入して、八十万魂(やそよろずのたま)が活性化するニャ」
 なんだけど。
 頭痛が起きるから、魔法の呪文はやめてくれるかな? スイーツのレシピとかだったら、すんなり頭の中に入ってくるんだけど、錬気とかいうのは常識とかの範囲外だから、まず「理解するところから入んないと」だから!
 居間で転がってると(恥ずかしながら、太ももとか痛くて、満足に動けない)、光奈さんが入ってきた。
「佗磨姫に聞いたけど、いろいろと『お行(ぎょう)』、始めたんだって? 結構結構」
 笑ってる。
 わかってんのかなあ、この痛いの? わかってたら、笑えないよね?
 光奈さんが、寝転がってるあたしの傍に座る。
「オレも、昔はいろいろと『お行』をやらされたよ。まあ、そのうち、慣れるって!」
 と、あたしの髪をわしゃわしゃ。
「……とりあえず、立てないんですけどね」
 あたしがそう言うと、光奈さんは笑って言った。
「だろうなあ。オレも、昔、家ン中で壁伝いに移動してたもん。二日ぐらいは、そんな感じだったなあ。とりあえずさ、いきなり難易度の高いヤツは、やんない方がいいよ?」
 うん。実感してる、今。
「そうですよねえ。……あ、そういえば。光奈さん、今日、緋芽さん、いきなり旅行に行っちゃいましたよ?」
「え? へ、へええ。そ、そうなんだ……」
 あれ? なんか、態度がおかしい。驚いているのとは、ちょっと違うな。まるで、何かを隠してるような、誤魔化してるような。
「いきなり旅行に出ちゃうとか、あんな感じなんですか、あの人? そんな印象、なかったんですけど?」
「ま、まあ、あいつも、気まぐれなところがあるからな! じゃあ、オレ、帰るから!」
 そう言って、光奈さんは部屋を出て行った。


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