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作品名:アヤシの杜のアヤカシ同盟 BLOCK T 作者:ジン 竜珠

第24回 24
 バス停降りて、五分ぐらいのところに、学校がある。
 この学校、昔は寮が十三棟あった。いわく「常日頃の生活をただしてこそ、良き妻、良き母になれる」ってことで。
 ふざけんな、ってーの! いつの時代の話だ、それは。
 で、他の女子校と合併した時に寮を一部たて壊して、その跡地に、新しい校舎とかを建てた。新校舎には、三年生の教室と一部の特別教室がある。
 ここへ来る間中、タマちゃんは、クールな表情で、あたしと一言もかわさなかった。
 キャラ作りらしい。
 ていうか、下手に喋ると、奇天烈なキャラがバレるんで、「あまり喋るな」って言われてるんだって、糺さんから。
 で、バスを降りると、
「先に行ってるわ」
 と、クールな声で言い置いて、で、髪をかき上げる仕草をして、歩き出した。
 この仕草に騙されてた女子の、多いこと多いこと。
 しっかし。
「眠い」
 朝起きたの、四時だし。前は遅くても七時に起きれば、あたしと夏弥姉の朝ご飯作って食べて、着替えて、それから出かけたら、学校最寄りのバス停で降りて、コンビニでお昼、買って、八時三十分頃には学校に着けたのよ。バスで十五分ぐらいだったから。今度は、バスの時間に間に合うように出て(二十分に一本なのよ!)、バス停まで歩いて十五分、そこからさらにバスで四十分以上かかるけど、それでも逆算して六時半ぐらいに起きれば、ホームルーム開始の八時三十五分には、間に合うのよ!
「なんで、こんな生活サイクルに……」
 あたしがそう呟いたとき。
「よっ。どうしたい、朝から死にそーじゃん。英語の宿題、やってくんの、忘れたかい?」
 正門近くで、堀口栗花落(ほりぐち つゆり)、通称「つゆりん」があたしにヘッドロックをかましてきた。
「ああ、つゆりんか。ちゃんと、やってきたわよ」
「……え? マジ? 見せてくれる? あたし、今日、当てられそうなんだ」
 真面目な声で、つゆりんがヘッドロックを解く。
「おいおいおいおい」
 あたしが見上げると、つゆりんが、拝む仕草をした。
「頼むよ」
 まあ、しょうがないか。こいつには、助けられたこともあるし。例えば、数学とか。
 あたしが頷いたとき、ふと、視界に操さんが入った。
 その時、前の日に聞かされた話が、脳裏に甦る。


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