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作品名:夜空の星より君が好き 作者:ジン 竜珠

第4回 4
「それでね、君に手伝って欲しいんだ」
 ペガ子が、意味不明なことを言い出した。
「なに、『手伝う』って?」
「実はね、地上に落下したときに、セレスティアル・ハートから星座のプロフィールが、抜けちゃったんだ。それを回収するのを手伝って欲しい」
「……さっきから、ツッコミどころが多い話ばっかりなんだけど。なんで、あたしが、星座のプロフィールを回収する、って話になるの?」
 あたしの言葉に、ペガ子がちょっとだけ考えて、言った。
「もし、プロフィールを全部集められなかったら、セレスティアル・ハート、ずっと君に貼りついたままだけど?」
「え?」
 聞き捨てならない言葉が出てきた。
「今、セレスティアル・ハートの中身は、言ってみれば『空っぽ』になってる。だから、君にくっついているとも言える。そこにプロフィールを戻してやれば、君とくっつく必要がなくなるわけ」
「つまり、このアイテムが、お腹いっぱいになったら、あたしから離れるってこと? つまりさ、このアイテム、あたしを食べてるってことでいいのかな?」
 あたしがそう言うと、ペガ子は少しだけ考えてから、言った。
「そうだね。そういうことにしておくよ。その方が、君も危機感を持つだろうしね」
 それに、と、ペガ子は続けた。
「オイラは天界の住人。地上界じゃあ、違う方法でエネルギーを摂取しないといけない」
「なに、違う方法、て?」
「天界ではね、太陽や、空間のエネルギーを直接、自分のエネルギーに変換できるんだ。でも、地上界に来たら、地上界の法則に従わないとならない。これは大原則なんだよ」
 言っている意味が、さっぱりわからない。
 困惑しているあたしを置き去りにしてペガ子は続ける。
「君が何かを食べると、それが、セレスティアル・ハートを通して、オイラにエネルギーとして供給される。でも、伝わるのはその食べ物が持つ『エネルギー』だけ。だから、糖分とか、脂肪分とかは、そのまま、君の体に蓄積される」
「それで?」
 ペガ子の言いたいことが、よくわからない。
「例えて言うとね? 君が百のエネルギーを持った食べ物を食べたとき、五十はオイラに流れて、君は五十しかとることができない。実は人間って、食べ物の中に宿る『マナ』っていうエネルギーを摂取して、霊的に動いているんだ。だから、君は五十ほど『マナ』が不足することになって、余計に食べ物をとらないとならない」
 あたしは、頭の中を整理してみた。
「それって、あたしがいつもよりも余計にものを食べないといけない、てこと?」
「うん」
「うん、じゃないわよ!? なんで、そんなことになってんのよう!?」
「チョ、チョーク、チョーク!」
 あ、思わず、ペガ子の首、絞めてた。あたしが手を緩めると、ペガ子が咳き込んでから言った。
「仕方がないんだ。システム上、オイラとセレスティアル・ハートは繋がってるから!」
 よくわからないけど、ややこしい理由があるみたい。
「ていうことは」
 と、あたしは、あらためて、自分の胸を……言っとくけど、今はブラウスのボタンは留めてるわよ?……見た。
「単純に言ったら、いつもの倍、食べる、ってことよね?」
「うん。食べた分のカロリーが、胸とか、頭に行けばいいけど、お腹とか、二の腕とか、太ももとかに行ったら、たいへんだよね?」
「……」
 く! 選択肢は、ないってか!


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