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作品名:夜空の星より君が好き 作者:ジン 竜珠

第3回
 地面に降りたペガ子(ヌイグルミのことを、あたしは、こう呼ぶことにした)によると、この「セレスティアル・ハート」は、夜空に輝く星座をコントロールするアイテムなんだそうだ。
 そもそも「星座を管理する」っていう考え方自体が理解できないんだけど、それはおいといて。
「なんで、そんなものが、あたしの胸に貼りついてるのかな?」
「うーん」
 と、ペガ子が腕を組んで唸る。
「実はね、そのモジュール、『星泥棒(ほしどろぼう)』に盗まれちゃったんだ。それを取り返そうとして、オイラは『星泥棒』と激しい戦いを繰り広げた!」
「……ごめん、その話、長くなりそうかな? その話は、あとで単行本になった時にゆっくり読むからさ、先に進めて?」
 あたしの言葉に不服そうに鼻を鳴らしたペガ子は、ウロウロと、って感じで歩きながら言った。
「取り返したときに、ちょっとした手違いがあって、地上に落下したんだ。それで、君と融合しちゃったらしい」
「へ? なんで? なんで、あたしと融合したの?」
「それなんだけど……。あくまで、オイラの推測だけど、君には、守護星座がないんだ。そのせいかもしれない」
「なに、その『守護星座』って? 十二星座みたいなもの?」
 耳慣れない言葉に、あたしは首を傾げた。
 ペガ子が咳払いをした。まるで、なにかの講義を始めるみたいに。
「地上界の人間はね、十二星座とは別に『守護星座』を持っていて、その影響を受けてる。例えば、『こと座』を『守護星座』に持ってる人は、芸術の才能があるけど、恋に溺れやすい、とか、『守護星座』が『乙女座』の人は、正義感が強くて警察官に向いてるとか。でもね、君には、どういうわけか、その『守護星座』がないんだ。その理由はわからないけど」
「……初めて聞く話ばかりで、なにからツッコんでいいのやら、さっぱりわからないんだけど。とりあえず一つ。なんで、あたしには、その『守護星座』とかいうのが、ないの?」
「それは、今も言ったように、わからないんだ。こんな人間は、これまでただの一人だっていなかったし。でも、多分、『守護星座』がないからこそ、君に、セレスティアル・ハートが融合したんだと思う」
「どういうこと?」
 ペガ子があたしを見上げ、まるでなにか、重大なことを話すみたいに、溜めてから口を開いた。
「セレスティアル・ハートは、天空八十八星座を管理してる。つまり、全ての星座の影響を受けないんだ。特定の『守護星座』を持っていない君は、ある意味、どの星座の影響も受けないとも言える。だから、『引き合った』んじゃないかな?」
 無茶苦茶な話だけど、どこか、納得できるものがある。


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