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作品名:今日も杏とて。episode.2 作者:ジン 竜珠

第4回
 今、僕は、「ねぐら」にしている公園にいる。時間はわからないけど、人がいないから、かなり遅い時刻だろう。
 そして、僕の目の前、七、八メートルぐらいのところに、あの人がいる。防犯灯に照らされた彼女が着ているのは、象牙色のジャケットに黒いシャツ、赤いネクタイ。バーバリーチェックのプリーツスカートに黒いオーバーニーのソックスだ。
 バイト先の制服だろうか?
 そんなことはどうでもいい! 僕は駆け出した。今すぐにでも、彼女を貪りたい! 桜色の肌を裂き、紅い肉を千切り、柔らかなハラワタを喰らって、一つになりたい!
 そして、今にも想いを遂げようとした時、何かが僕に突撃してきた。
 金色の短髪で、目が青く光っている女の子だ。光の弾丸だったソレは、僕をはじき飛ばして、着地した。
 眼鏡をかけた女の子だ。天宮先輩と同じ服装をしてる。バイト仲間かも知れない。
 乱入してきた女の子が、拳(こぶし)を構えながら、言った。
「この時間に現れるって、予知通りでしたね、杏さん」
 天宮さんが、頷いた。なぜか、哀しそうな顔で。
 なんだよ、なんで、邪魔をするんだよ!?
 金髪の女の子が憎くなって、僕は吠えた。
 すると、金髪の子が、ダッシュの体勢を取る。
 やるのか? 僕と、やり合うのか!?
 なら、いいだろう。僕の、天宮先輩への想いの強さ、思い知らせてやる!
 そう思った時、天宮先輩が女の子の肩を引きとめた。
「ウチに任せておくれやす」
「杏さん……?」
「もっと、ええ形で終わらせよ、思うて、この件に関しては、珠璃はんのお力、邪魔しましたけど。所詮は、ウチの浅知恵でしたわ」
 そう言って、天宮先輩が近づいてくる。
 ネクタイを解き、シャツのボタンを外しながら。


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