小説&まんが投稿
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:神氣学園Saga 「AS(After Season)」 作者:ジン 竜珠

第20回 聖夜傳 傳之壱
 新輝祭が終わったあと、生徒会役員選挙が行われる。だから、本来なら、三年生以外の旧役員は、立候補しない限り、引退ということになる。
 珠璃は去年、ここに転校してきて生徒会役員選挙に立候補し、当選。生徒会内で人望を集め副会長になった(のだそうだ、本人によれば)。そしてこの四月、生徒会長が留学してしまったため、会長に繰り上げとなった。
 だから、実質的に学園行事のほとんどに会長として関わってきたから、もう十分満足したんじゃないか、って俺は思ったんだが。
「何、言ってるのかな、ここからが本番だよ?」
「お前、何か、やらかすつもりなの?」
 生徒会選挙、立候補者の公示を見ながら、俺は珠璃に聞いた。
「今年の五月に俺がここに来てから、いろいろ行事あったけど。クラスマッチとか、部活対抗技能試験(という名の障害物競走や料理大会)とか、各部活の中間発表会。まだ、何か、し足りねえの?」
「色々ね。各種行事、もうちょっと洗練できると思うんだ。新規行事の企画も学生会から提出されているし」
 俺は痛む頭を押さえながら、言った。
「ここってさ、学校だよな?」
「そだよ? 何、当たり前のこと言ってるのかな、今さら?」
 あれ? 俺の方がおかしいの? 珠璃が毒されてきてるんじゃねえの?
「それにね。学生会から『カップル製造イベント』の企画が来てるんだ。これ、持って行きようによれば、ハーレムが作れそうなんだよ」
 気のせいじゃない、珠璃の口の端からよだれが垂れてる。
「……。怖くて聞けなかったけど、一応、聞いとくな。お前のハーレムに入れてくれって立候補してくる女子が多いって、生徒会で聞いたことあるんだけど?」
「竜輝。ボクにも立場があるんだよ? 生徒会本部に来た人を、ハーレムに入れるわけには、いかない。権力を振りかざしたように見えるじゃないか。こういうのは、あくまで、自然にボクを慕ってくれる人たちを、入れるのがスジなんだよ。自然にね」
 うわあ。目が「夢見る乙女」になってやがる。
 放っとくに限るな。
 ていうか。
 それじゃあ、それ以外で申し出た人は、どうしてるんだ?
 
 考えない方がいいかも知れない。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 小説&まんが投稿屋 トップページ
アクセス: 81