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作品名:爆裂 ブラザーマン・全 作者:ジン 竜珠

最終回 爆裂 ブラザーマン・全
 ここはどこかにある採石場。その昼下がり。
 ここに今、怪人と戦闘員が数名、集まっていた。
 怪人が戦闘員たちに、訓示するかのように言った。
「フッフッフッフッ。よいか、お前たち。これから我が総帥より賜りし、偉大なる計画を話してやろう。この町にある、幼〇園に行き、子どもたちをいじめたおすのだ! そして、その計画をカムフラージュするために、主要都市のいたるところに爆弾を仕掛け、この国を大混乱に陥れる! すべては、我らが偉大なる総帥のために!!」
 そして怪人は戦闘員たちとともに高笑いする。
 だが。
「待てィ! お前たちの悪事、ここで散ると知れッ!」
 崖の上から、声がした。
「ムムッ、何奴!?」
 怪人たちが崖の上を見る。
 そこにいたのは、SFチックな鎧とマスクをつけた、赤と青の人影。
 赤い影が、マスク越しにしては、よく通る声で言った。
「貴様ら下っ端に、名乗る名などない!! ブラザーマン一号、二号とでも覚えておくがいいッ!!」
 その後を青い影が続ける。
「もっとも、それが冥土の土産になるだろうがな!」
「こ、こしゃくな! やれ、やってしまえ!」
 怪人の命令に戦闘員たちが一斉に崖の上にジャンプする。それと交差するようにブラザーマンが飛び降り、すれ違いざまに戦闘員たちを空中で、噴き飛ばす。
 崖下に降りたブラザーマン一号と二号は、かけ声とともに、戦闘員たちを倒していく。
 瞬く間に戦闘員は倒れ、怪人が残るだけとなった。
「あとはお前だけだ」
 一号の言葉に、しかし怪人は焦った様子はない。
「フッフッフッフッ、今こそ我が力を見せてくれよう」
 そう言うやいなや、怪人が右手の指を鳴らす。
 すると、どうだ、倒された戦闘員たちが再び、立ち上がったではないか!
 一号が「ヌヌッ!」と、こぶしを握る。
「さては、巨大戦の予算が下りなかったかッ!」
 なにをいっているのか、さっぱりわからない。
 二号が一号に言った。
「面倒だ、兄さん、『あの技』で一掃しよう!」
「しかし、弟よ、『あの技』は未完成では!?」
「なあに、あのザコどもが、ちょうどいい実験台さ!」
 と、右手の親指を立ててみせる。
 それに吹っ切れたように頷くと、一号が二号を天高く抱え上げる。
「行くぞ! 必殺、ブラザァァァァァァァァ、爆裂、キィィィィィィィィィックッッッッッ!!!!!!」
 叫びとともに、一号はキックの体勢を取った二号を、敵の、ただ中に、思い切り投げつけた!
 爆音、炎、土煙!
 それが収まった時、しかし、怪人だけは、まだ立っていた。
「ウワアアアアアアアアアアア、弟よォォォォォォォォォォ!!!!!!」
 二号の姿も、残っていなかった。
「おのれ、怪人め、弟の無念、受けてみろ!」
「いや、今のは完全に、お前たちに問題がないかい?」
 怪人のツッコミも、怒りに燃える一号の耳には届いていないようだ。
「必殺! 爆裂! 体アタりィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!」
 直截すぎて、コメントのしようのない技名を叫ぶと、炎のような紅蓮の光に包まれた一号が、怪人に突進した。そして激突した瞬間、とどろく爆音。
 あとには、炎だけが残った。

 こうして、悪は滅びた。
 だが、真の悪は滅んではいない。そして、ブラザーマンも、もういない。
 しかし! ふたたび悪が、さかえる時、正義の魂を受け継ぐものが現れるだろう!
 その時まで、しばし、眠れ、正義の魂よ!
 そして、闇に紛れて笑う悪よ、お前たちに運命の女神が微笑むことは、決して、決してないのだッ!!!!!!!!!


(爆裂 ブラザーマン・全 了)


あとがき:だから、苦情は……。うん、まあ、言いたいことはわかるんだけどね、心に秘めて言わないのが「おとな」ですよ?


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