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作品名:「SagaV 神氣学園滅神傳」 作者:ジン 竜珠

第14回 壱之傳 帰郷雑記・捌
『もしもし、竜輝? お姉ちゃんだけど』
 昼下がり、俺のスマホに姉貴から電話がかかってきた。
「なんで、俺のケータイに? 家の電話にかけりゃあいいじゃん」
『いやあ、なんかバツが悪いっショ。仕事とはいえ、里帰りしないっていうのは』
「変なところで律儀だな。んで、そっちはどう?」
『それがさあ、締め切り過ぎてようやく納品って運びになって、えっらいバグが見つかってね、デバグで昨夜も徹夜。今、起きたばっかなのよ』
「たいへんだな、ゲーム作りって」
『どう? みんな、元気?』
「ああ、元気だぜ。そうそう、聞いてくれよ、今日さ、爺さんが……」
 と、俺は大蛇霊の一件を話した。
 ひとしきり笑ってから姉貴が言った。
『さっすが宗師。ただじゃ迎えてくれないか』
「いい迷惑だっつうの」
『いいじゃん、最高のもてなしだと思うよ』
 言いながら、声が笑っているのがわかる。ひどい姉貴だ。
『こっちにはいつ帰ってくんの?』
「明後日(あさって)か明明後日(しあさって)の予定だけど」
『そっか。まあ、ゆっくりしてきなよ。こっちは今のところ何にも起きてないしさ。なんかあっても冥神で対処できるし』
 そうだ、冥神はエキスパート集団、俺がいなくても十分対応できるんじゃないか?
「……なんで、俺、千京市に行くことになったんだろうな?」
『さあ? 宗師には宗師のお考えがあるんだろうし』
 姉貴は、さして気にしてない風に答える。
『そんじゃあ、あたしはもう一眠りするかな』
「おう、ご苦労さんです」
 そして電話は切れた。

 それから、またちょこちょこイベントっぽいことはあったんだが、それはまた別の話。
 二日後、俺と珠璃は千京市へと帰ることになった。んで。
「どうしたもんだかな、この剣……」
「風呂敷で、ぐるぐる巻きにしたらどうかな、竜輝?」
「いや、それでも明らかに不審物だろ。なんか、空いた箱とかねえかな?」
「このサイズに合う箱ってなかなかないよね」
 結局、あとで宅配便で送ってもらうことになった。
 なんだかなあ……。


(壱之傳 帰郷雑記・END)


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