小説&まんが投稿
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:「SagaU 神氣学園閑居傳」 作者:ジン 竜珠

第38回 伍之傳 母、来たる・参
 もしかしたら、俺がここに来ることになった要因のその一端は、その時のことにまで遡るかも知れない。そして、母さんはそのことを感じ取っているのかも知れない。
 ひょっとしたら、それ以前に遡るかも知れないが、今はまだわからない。
 ま、全部、俺の推測だけどな。
 ……仕方ねえだろ、手がかりが何にもねえんだから。事件の当事者は全部「冥神」に確保されてるし。
 なんてことを思っていると、バスが来た。
「それじゃあ、竜輝、体に気をつけてね」
「ああ、母さんも」
 そしてバスに乗り、母さんは帰っていった。
 大きな試練、か。確かにイザナミは退けたが、あの学園の「氣」の異常な状態は解決されていない。あれが原因で、何か別の怪異が発生する可能性もある。何より、まだ、宗師から「帰投命令」が出されていないのだ。これは詰まるところ、まだ何も解決してないって事を、雄弁に物語っている。
 あの学園がある土地に何があるのか? 冥神は多分、何かを掴んでいるだろう。それを姉貴とか凉さんから聞き出したとしたら、それは「カンニング」だ。爺さんはそういうのを、ムチャムチャ嫌う。だから、俺たちが自力で答を掴み取らないとならない。
 俺もバスがカーブで見えなくなるまで見送ると、家に帰ることにした。これからみんなで、どこかへ遊びに行こうって話になっている。帰る頃には行き先やスケジュールは決まっているだろうな。んで、俺には拒否権はないに違いない。


(伍之傳 母、来たる・END)


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 小説&まんが投稿屋 トップページ
アクセス: 71