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作品名:「Saga T 神氣學園封神傳」 作者:ジン 竜珠

第76回 伍之傳 愛情は、知識とセンスを凌駕するか?・陸
「鷹尋、ありすと知り合いか?」
「うん。同じクラスなんだ」
 と、ありすとハイタッチをしながら、鷹尋が答えると、ありすが、俺を見た。
「鷹ちゃんとイケメン先輩って、知り合いだったですか!?」
「ま、まあね。……イケメン先輩?」
 答えた鷹尋が俺を見る。
「だから、俺の名前は天宮竜輝だってば」
 何やら感動したように、ありすが空を見上げる。
「おおお、これぞまさに『縁は異なもの味○素』!」
「それを言うなら『縁は異なもの味なもの』だ。ていうか、それって、男女の間のことう言うんだぞ、本来」
 マジなんだかボケなんだか、この娘は、本当にわからねえ。そして、俺はありすの持参したバッグを見た。なんだか、やたらと大きい。正門のところで「持ってやろうか」って言ったんだが、「これぐらい、チキンライス作るのに比べればなんてことないです!」とかよくわからん返事が返ってきただけだったな。

 ラウンジに入ると、簡単な清掃とか水道や電源の操作なんかは終わっているようだった。自治局の人たちがやってくれたのだそうだ。
「それぐらい、俺たちでやるのに」
「一応、学園の施設だし、保守管理の範疇だからね。逆にボクたちがやるわけにはいかないんだよ」
 なんだか実習棟の調理室と変わらない規模の厨房に入りながら、珠璃が答える。
「さて。今、九時二十分だね。美悠ちゃんには十三時半に来るように伝えてあるから、二時間半がリミットだ。効率よく作るために、各自、何を作るのか自己申告のこと。ちなみにボクは紅茶のシフォンケーキに、オレンジゼリー。最低一時間半ぐらい欲しいかな?」
「ウチはキウイの泡雪かんと、錦玉どす。二時間たっぷり欲しいわあ」
「ありすは、ティラミス風ココアロールでーす! 二時間あればオッケーでーす!」
 なんだか、すっごいことになりそうだな。
「ええっと、俺は何にもできないんで、手伝いをしよう。何でも言ってくれ。……ただし、俺にできる範囲でな」
「僕も竜輝に同じく」
「……あたしも」
「じゃあ、竜輝はボクについてくれ。鷹尋くんは杏さんに、麻雅祢ちゃんはありすちゃんに」
 そんなわけで調理が始まった。


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