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作品名:「Saga T 神氣學園封神傳」 作者:ジン 竜珠

第6回 壱之傳 白骨は美少女の夢を見る・参
「この学園にはね、七つの建物があるんだ。まず、僕たちがいる研究棟、それから本校舎、実習棟、武道場、生徒自治会館、体育館、部活棟。あと、敷地の北部に、立ち入り禁止になってるけど、この学園が昔、『名仁(みょうじん)学園』って呼ばれていた頃の校舎が南北二棟」
 研究棟の正面玄関にある案内図を指しながら、鷹尋が説明してくれる。まず、この学校自体のあるのが、千京(せんきょう)市の南部。海に面していて、風光明媚なところだ。行政上の呼び名は「昴(すばる)」というところだが、大正頃は「素丸(すまる)」とか「素張(すはる)」とか呼ばれていたんだそうだ。
 で、学校なんだが。まず俺たちの学舎(まなびや)である「本校舎」。二階が購買とか学食とか談話室。二階が三年生の教室、三階が一年生、四階が二年生の教室だ。三年生の教室が二階なのは、受験ノイローゼだの何だので、発作的に飛び降りても大事ないように、との配慮があるからだそうで、実際、一階のひさし部分が長く張り出しているのだそうだ。だったら、初めから一階に作った方がいいんじゃないか、とか思ったりする。
 次に、本校舎の北側にあるのが各種特別教室のある実習棟。二つの建物に対して斜めに建っているのが研究棟で、二つの建物の北東にある。この研究棟には図書室があるんだが、一階二階をブチ抜いている。とんでもない蔵書量だ。ここは大学なんかの学術研究者に限られているが、生徒や教師以外にも貸し出しを認めているらしい。
 敷地の東側に武道場、南東に生徒自治会館。この自治会館は「シャングリラ」と呼ばれているそうだ。
 敷地の西側には体育館で、この中に屋内プールもあるそうだ。その北に、体育系の部活が利用する部活棟がある。
 とにかく、規模がデタラメだ。鷹尋の話では敷地の南部はそのまま海に繋がっていて、半ばプライベートビーチと化しているらしい。
「もちろん、法律上は砂浜の辺りは国有地だそうだけどね」
 と鷹尋は言う。
「そりゃあそうだろうけどな」
 地図を見る限りじゃあ、南部には、ほかにも海水浴場はあるが、学園の南部だけは学園のプライベートビーチっていっても、通用するんじゃねえか?
「じゃあ、実際に歩いてみようか」
 鷹尋の言葉に頷いて俺は歩き出した。

 ここで、この学校の制服についてちょっと触れておこう。俺が前いた学校とは、随分違うからな。まず男子。臙脂色のブレザーに濃紺のスラックス。白いシャツに黄色いネクタイだ。ソックスは白か紺。女子は臙脂色のブレザーに黒いチェック柄の入った黄色いプリーツスカート、白いブラウスに青いネクタイ。ソックスは白か紺であれば、ハイソでもニーソでもいいらしい。男女とも冬期には学園指定のベストか、華美でないものなら上着の内側に重ね着をしてもいいらしい。
 このあたりまでは別段、珍しくはない。前の学校も、配色は全然違うがブレザーだったしな。しかし、この学校の制服は胸のところに校章のエンブレムがあり、その下に長方形の縫い取りがあるのだ。その中にローマ数字で学年が縫い取られ、さらに背景に学年毎に違う色がついている。一年なら緑、二年なら青、三年なら黄色だ。つまり、パッと見で学年がわかるのだ。ほかにも学年とクラスを記章にして襟のところに着けるとか、要するに所属が一目でわかるようにしているらしい。
 で、なんとなく俺は思ったわけだ。これじゃあ、進級するたびに新しい制服買わないとならねえな、と。前の学校じゃ、記章を付け替えるだけだったから、そのまんま前の制服が使えたからな。……あざといぜ、理事長さん!


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