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作品名:「Saga T 神氣學園封神傳」 作者:ジン 竜珠

第100回 第壱部終幕之傳 封神・漆
「さあってと。俺は後始末やら報告やら、いろいろあるから、ここらで帰るわ。お前らも、サボるんならともかく、学校出るつもりなら、それなりに準備しとけよ」
 そう言って、蛍矢さんは去った。いつの間にか来ていた冥神のメンバー(いつか会った、あの男女だ)が砂堂麗亜を抱え、蛍矢さんに続く。
「さあ、どうするかねえ、今日は?」
 と、俺は一同を見渡す。みんなは肩をすくめたり、あくびをしたり、だ。
「……だな」
 俺も苦笑いを浮かべるしかない。
「とりあえず、まだ始発は出てないから……。歩いて帰るか?」
「勘弁しておくれやす」
「始発まで、誰かのところで仮眠でもとらないか?」
 零司さんの言葉に、しばし考え、一同は溜息をつく。
「みんな、ここから遠いしな」
 と俺が言うと、
「だったら」
 と珠璃が応えた。
「ラウンジに行こうか。仮眠室もあるし」
「いいけど。鍵は?」
「心配ない。持ってる」
「……は?」
「正確に言うと、スペアを別の場所にキープしてあるんだ」
「珠璃、お前」
 それ犯罪だぞ、と言いかけて、杏さんに阻まれた。
「さすがは珠璃はん、万一のために、根回ししとくやなんて。竜輝はん、こういう娘(こ)は、絶対手放したら、あきまへんえ」
 何の話をしてるんだ、この人は!? でもまあ、今回は、それが有り難いかな?
 眠っている麻雅祢は零司さんが抱え、俺たちはとりあえずラウンジに向かった。
 とにかく今は泥のように眠りたい心境だ。
 腕の中で、珠璃は幸せそうに、俺の胸に頭を預けてきた。



 怨念が渦巻き、取り巻く中に屹立(きつりつ)する金色(こんじき)の柱。その中でかすかに蠢く意識。
 その意識は、何かを感じ取ったのか。
 何を思うのか、その意識は静かに、深い眠りの中に落ちていった。


第壱部・封神傳〈了〉


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