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作品名:宵闇二咲ク華ノ様二 作者:雨流〜うぃる

第1回 出会いは吉と出るか凶と出るか
この世界には、妖というものが存在する。人間と共存しながら生きるものも居れば、暴れ狂い、人間を襲うものも居る。
そして…人間に宿り、戦うものも…

はぁ、はぁ、はぁ
「待てぇぇ!!小僧!!!」
「ついて来るな‼」
僕の名前は柊 薫(ヒイラギ カオル) 訳あって、妖に追われている。
「こんなに妖力の強い人間を逃すか!今すぐ喰ってやるわ!」
まずい…!!追い付かれる…!!!
「ぐっ……!?」
足首を掴まれ、僕は倒れた。これは好機とばかりに、妖が迫ってきた。
妖は、気味の悪い笑みを浮かべ、僕に向かって手を伸ばした。
もう…駄目だ…!!眼前が、一気に暗闇に包まれた。僕の頬に、生暖かい血が飛び散る。酷い、血の臭いがした。
だが、次に感じたのは、痛みではなく、何かの『毛』に包まれた様な感覚だった。
恐る恐る目を開けると、僕を守る様に佇む獣と、僕を襲った妖に刀を突き刺す青年が目に映った。
鮮血の中佇む青年は、とても妖艶で、どこか惹かれるものがあった。
思わず見とれていると、僕の視線に気が付いたのか、青年が此方を向いた。
青年から発せられる気迫に気圧され、喉がカヒュッと音を漏らした。
青年は自分が作った妖の骸を一瞥もせず、僕の居る方へ歩みを進める。
そして、僕の目の前に立ち、こう声を発した。
「大丈夫だったかい?」


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