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作品名:真昼の嵐 作者:水星

第1回 1
暴風警報の出ている昼間が嫌いだ。茉優はカップラーメンをすすりながら思った。

ヒルナンデスがいくら面白いことを放送していても、風が窓をガタガタと鳴らす音で全く頭に入ってこない。

古いマンションに一人ぼっちでいると、ろくでもない想像ばかりがぐるぐる回りだす。
 
怖い。独りは怖い。なんで学校は暴風警報の出ている日を休みにするのだろう。

まだ教室で友達と震えているほうがましだ。お父さん、早く帰ってきて。

茉優は膝を抱えながら幼稚園の頃を思い出していた。トーストの焼ける匂いとテレビの音。

寝ぼけ眼の茉優に、母が声をかける。

「茉優、暴風警報やで。今日、幼稚園お休みやって」

「やった!」

「茉優、お昼何食べたい?」

「お好み焼き〜」

「茉優、ピタゴラスイッチが終わったら、テレビは一回終わりやで」

ママ……なんでおれへんの?茉優は目を瞑った。幼い頃、夜中に目が覚めた時、隣に眠るママを見てホッとした。

もう一度あの頃のように目を開けたらママがいたらいいのに。だが、眼を開けても部屋はがらんどうのままだ。

茉優はスマホを取ると、ラインを確認して、ツイッターを開いた。中学の友達にツイートを書き込む。
 
風の音、怖い〜。学校行くほうがマシ〜。

誰かが、それな、とかリプを返してくれますように。


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