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作品名:北の大地で自由を謳歌する 作者:ぷーでる

第9回 ぷっくりタマゴ
 上野動物園を満喫した、二人は、東京馬車鉄道を使って移動する事にした。
 二頭引きの馬がレールに沿って走る乗り物だ。(後の路面電車となる乗り物である)
 英俊が、鉄道馬車に向かって手をあげるとすぐに止まってくれた。
 加代と一緒に乗車する。

 お腹が空いていたので、食堂のありそうな浅草あたりで下車した。
 見るモノが、何から何まで珍しいので、あちこち目移りしたが
 一件の食堂を見つけ、中へ入る。

 「さて、何にしよう?」
 「何がいいかな?」

  二人が、テーブルで悩んでいると店主が来た。
 「お決まりですか?」

 「おすすめとかありますか?」
  英俊が店主に尋ねる。

 「ライスオムレツとかは、いかがでしょうか?」
  店主が、湯呑をテーブルに置く。

 「ライスオムレツ?」
 「最近、メニューに加えたんです」
 「英ちゃん、食べてみようよ」

 加代が、恐いもの見たさなのか知らないが、興味深々だ。

 「じゃぁ、二つお願いします」
  英俊が、ライスオムレツを頼む。

 「かしこまりました」
  店員は、厨房へ消えた。

  しばらくして、店員がテーブルの前に来たー
  「お待たせしました、ライスオムレツでございます」
   店員が、二人の前にライスオムレツを二つ置いた。
   その横にスプーンを並べる。

  「変わった卵焼きだなぁ」
   英俊が、目を丸くする。

  「なんか膨れているよ?」
   加代も不思議そうに眺める。

  「これ、スプーンで食えるんか?」
   英俊は、スプーンを手に困惑する。卵焼きなら、スプーンは刺さらないだろう。

  「英ちゃん、ライスって事は、中に、ごはんが入ってるんじゃない?」
   加代は、恐る恐る、スプーンでライスオムレツをすくってみた。

   「あ、やっぱりごはんが入ってた!でも、何か付いてる!」
    加代が、まじまじスプーンに乗ったごはんを見る。

   「それ、トマトソースだ……」
    英俊は、先に口に入れた。

   「どう?」
   「美味い、それにしても面白い食感だ」

   「うわっ?本当ね、卵がこんなにふわふわなんて!」
    加代も、生まれて初めての食感に感激した。

   「お褒め頂き、ありがとうございます」
    店員が、微笑んで頭を下げた。

    二人は、食べ終えると食堂を後にした―

    お腹が一杯になって、ご機嫌になって歩いていたら
    壁に張られたポスターが目に入るー

   「サーカス団が、築地に来ているみたいね?」
   「そのようだな」
   「英ちゃん、明日、サーカスを観に行こう!」
   「おい、明日は恐竜を見にいくんじゃなかったのか?」

   「やっているのは、明日までだから、行くの!」
   「ええ〜?」

   「だって、動物園のライオン寝ていたし……」
   「また、それかっ!」
   「ライオンの火の輪くぐりとか、見たいよ」
   「うむむ」

   「英ちゃんが聞きたかった、ライオンの咆哮も聞けるよ」
   「そうだな、それは聞いてみたい」

   そんなわけで、明日の予定はサーカスへ見に行く事になった。


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