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作品名:北の大地で自由を謳歌する 作者:ぷーでる

第7回 初めての横浜カレーにビビる加代さん
「腹が減ったな」
「何処かで、食べていきましょうよ」

英俊と加代は、喫茶店を見つけ中へ入った。
店員に案内され、テーブルにつくと、メニューを渡された。
とりあえず、先にコーヒーを二つ頼む。

「横浜のカレーって有名なんだぞ」
「ああ、あの香辛料のかかったごはんね?食べた事あるの?」

「ずいぶん前だが、知り合いの家で、ごちそうになった事がある」
「辛くない?」

「それほどじゃないよ」
「ふーん」

「口直しに、アイスクリームも頼んでおこう」
「氷菓子ね、どんな感じかしら」

二人は、カレーがくるまで、しばし汽車時刻表の本と日本名所案内書を読んでいた。
「今日は、横浜でホテルに泊まっていこう」
英俊は、今日は、汽車に乗るのはもう遅いと判断した。

「せっかくここまで来たんだから、明日は上野動物園に行こうよ」
加代が日本名所案内書を開いて、目を輝かしている。

「ええ?」
「私、ライオンが見たい!」

「これから北海道へ行くのに、そこで道草食っていたら、いつまでも着かないぞ!」
「ただの寄り道くらいいいじゃない!」
英俊と加代が言い合っているところへ

「お待たせしました、ご注文のカレーライスで、ございます」と言って、
お店の人が、カレーライスを二人の前に置いた。
テーブルに出してあった二冊の本は、急いで手荷物の中へしまう。

「 いただきます」
 加代と英俊は、カレーライスを食べ始める。

 「うん、うまい」
 「……」

 英俊は、一度食べた事があるせいか抵抗なく口に入れている。
 加代はというと、おっかなびっくりだ。

 「加代さん、何でごはんの白い部分しか食わないんだ?」
 「……」

 「汁ばっかりになっちゃうぞ」
 「そうね……」

 加代は、ようやく、汁の部分も口に入れる。恐る恐るだが。
 生まれて初めての辛味が、伝わってきてビクッとなった。

 「だっ、大丈夫?」
 「か、辛い……」
 「早く水を飲むんだ」
 「う、うん」

 加代は、コップの水を飲みようやく落ち着いた。
 しばらく、カレーライスをマジマジと見つめ、ため息をついた。再び食べ始める。
 また水を飲む。

 「食えるの?」
 「ええ、水を飲みながらだったら」

 「うまいの?」
 「辛いけど、美味しいわ」
  加代は、笑ってカレーライスを完食した。

 「お待たせしました、アイスクリームでございます」
  お店の人が、アイスクリームがのった器を持ってきた。

 「つ、冷たい!」
 「甘い!」

 「かき氷とは、全然違うな!」
 「うん、頭にカキーンて、こないし」

 英俊と加代は、美味しいものを食べて満足すると
 横浜のホテルへ向かった。


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