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作品名:北の大地で自由を謳歌する 作者:ぷーでる

第10回 築地・少年、少女の空中飛行・燃えよ、ライオン
次の日、早速、築地で行われるというサーカスを見に行った。
到着してみると、大きなテントが張られている。
周辺は、子連れなどを含んだ客達で、大賑わいだ。

テントをくぐると、中は既に観客達で埋め尽くされていた。
みんな、始まるのはいつかと期待に満ちた顔で席についている。
会場内で、演技を盛り上げる為の生演奏が響き渡った。

「ご来場の皆さま、真にありがとうございますー
   これより、空中ブランコをお披露目いたします―」

燕尾服風の服を来た男が、一人舞台に出てきてうやうやしく頭を下げた。
そして、幕の向こうへ消えた。

再び、生演奏が響くと、天井近くにスポットライトが当たる。
そこへ目をやると、年は12か15かの少女が現れた。

天井に吊るされた、ブランコに手に取り、少女が空中を滑空する。
無事、向こう側にたどり着くと、観客達が拍手した。

今度は、14くらいの少年が現れ、ブランコを手に取る。
向こうに渡った少女も再び、ブランコを手に取り、
お互いに、滑空しだした。
手でぶら下がっていた、少年は足にブランコを引っかけ
逆立ち態勢で揺れる。

少女が勢いをつけて、ブランコから手を放し
ブランコに足でぶら下がっている少年の手を掴んでぶら下がった―

途端に、観客達がオーッと歓声をあげる。
そして、少女は、少年から手を放し、空中で向きを変えて
ブランコに飛びついて、向こうへ渡る。

再び、観客達が拍手喝采―
次は、曲馬が始まったー

10才から15才の少女達が、それぞれ馬に乗って登場。
舞台を、グルグル回って走り抜ける。

それも、ただ乗っているわけではない、旗を振って立ち乗りしたり
逆立ちしたり、中には馬上で宙返りなんて器用な事をしている。

観客達が、おお〜っと、驚きの歓声をあげているなか
最後に、馬上で女の子が、輪くぐりまでやってのける。
感心している間に、あっという間に終わり
犬の芸も始まる、玉乗りをしたり、綱渡りをして
加代が、ワンちゃん達が可愛いと喜んだ。

数々の演技が続いて、ようやくライオンの芸が始まったー
期待していたライオンの咆哮が響いた。
それに、思わず感激する英俊。

猛獣使いが、ムチを打ち鳴らすと、
ライオンが二本足で立った、そして咆哮をあげる。
次に輪くぐりをした。

最後に輪に火が放たれ、火の輪となった。
ライオン達が、次々に見事にくぐりぬけていくー
観客達が歓声をあげ、拍手喝さいとなりこうして幕を閉じたー

「いや〜楽しかったな〜!」
英俊が、満足気な顔。

「ほらね、来て良かったでしょ?」
加代が隣で、微笑んだ。

「ま、まあね。それより腹減ったな、何か食っていこうよ」
英俊は、少し焦りぎみになっている。

「そうね、なんかあっさりしたのがいいわ」
「そばでも食おうか」

二人は、そば屋へ行った。

「いらっしゃいませ〜」
十八歳位の女性、店員が出てきて二人を迎えた。

二人が席につくと……

「おまたせしましたぁ、ごちゅ、ごちゅうもんはおきまりですかぁ〜?」
十歳の女の子が、注文をとりにきた。

「ざるそばを、二つお願いします」
英俊が、ニコッと笑って答えた。

「ざるさば、二つで、ございますね。かしこまりましたぁ〜」
女の子は、足早に厨房へ消えた。

「まだ、子供なのに働いて偉いね。あの子」
加代が感心する。

「そうだな、俺達は、あの位の年の時は、学校へ行ってその後、遊んでいた」
英俊も、感心せずにいられない。

しばらくすると、10才の女の子が、ざるそばとそば湯を持って
戻ってきた。

「おまたせしました、ざるそばです」
女の子は、ぎこちないがテーブルにざるそばを置いた。
「ごゆっくり、どうぞ」と、言って再び厨房へ戻る。

「いただきます」と言って二人は、ざるそばを食べだす。

「明日は、博物館だぞ。いいな?」
「いいわよ、英ちゃん。今日は、ありがとう」

「いや、どういたしまして」と、照れ臭い、英俊。
「ぷっ、面白い人」

二人は、ざるそばを食べ終え後にしたー
そうして、ようやく次の日、念願の博物館に行き恐竜の化石を
見て、大満足するのであった……

結局は、東京が楽しくて、長居をしてしまったわけだがー


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