小説&まんが投稿
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:北の大地で自由を謳歌する 作者:ぷーでる

第1回 ナニ?復興費用がたったの1円だと?!
  明治中期、10月28日、朝6時37分、大きな地ひびきとともに、
マグニチュード8,0の直下型世界最大級の地震が岐阜を襲った。
震度計の針は観測途中で折れてしまったので
正確ではないかもしれない。

濃尾断層によって、各地で大地が引き裂かれた。(カミナリ型の地割れ)
城下町では、すべての建物が倒壊し、
まる二日間にも及ぶ、大火災に飲まれ焦土化した。

そして山の土砂崩れによって、川がせき止められ
堤防が決壊し洪水となって複数の震災ダム湖ができて
水の底へ、町や村が沈んでいったー

毎日の様に、震度6強の激しい揺れが頻発し、沈静化するまで
半年間もかかったという。

 震災によって、多くの命が失しなわれたが
 国は、復興費用を1円と決定した。
 それより、鉄道の鉄橋や治水工事が先と打ち出されたからである。

 説明の為に岐阜公園に現れた、岐阜の塗壁知事。
 そこへ岐阜の民衆達が、復興費用をもらえない事に激怒して
 こん棒を持って、怒濤のごとく群衆となって押し寄せた。

 驚いた、塗壁知事は恐怖のあまり慌てて逃げ出した。
 警察達が剣を振り回して駆けつける。

 岐阜県民の群衆は、棒や投石で戦い、
 警察の集団は、剣を振り回して戦った。
 その光景は、まるで関ケ原の決戦の様であった。
 この衝突により、多くの人々が逮捕されてしまう。

 逮捕者が出たと知った岐阜の人々は、
 怒り心頭し、更に仲間を増やして岐阜県庁へ押し寄せた。
 この時、5000人までに膨れ上がっていたという。

 警戒の為、警備で固められていたが
 秘かに、ある父息子が、忍び込む事に成功。
 仲間が、外で騒ぎを起こして警備を手薄にしたのだ。

 父息子が知事室前までやって来たー
 「塗壁知事!死にたくなかったら目を閉じていろ!」

 「ひっ、わ、分かりました!目はもう閉じております!」
 ドアの向こうで、情けない声が響く。

 父息子が、入ってきたー
 負け犬の様に、怯える塗壁知事―
 壁に寄りかかり、床に座り込んだ―
 恐ろしさのあまり目を閉じていた―

 冷や汗をかき、目を固くとじた塗壁知事の首に
 鋭利な刃物の刃を感じる。

 「無実の岐阜の人々を釈放しろ、そして復興費用を出せ
      もし、拒否すれば、我が息子が塗壁知事の首を斬ってはねる」

 父親が、睨んだあとニヤリと笑った。

 塗壁知事は、恐怖で震えつつも目を固く閉じたままで
 「はい、その様に致しますから命だけは、どうかお助けください」と、
                             震え声で懇願した。

 「うむ、ではわしらが出て行くまで、決して目を開けるなよ」
 父親がそう言うと、息子を連れ知事室を出て行ったー

 「よくやった、英俊!なかなかだぞ、さすがわしの息子だ!」
 県庁を離れ、通りを歩きながら、小さな息子の頭を撫でた。

 「父ちゃん、俺ハラハラしたよ。本当は、竹光だったなんてバレやしないかと……」
 英俊は、もみじの様な手で竹光を肩に担ぎながら歩く。

 「はっはっ!大事なのは刀や銃じゃない、印象操作こそが最大の武器なのだ!」
 父親が高笑いする。幼き英俊は、その様子に呆れつつ父と共に帰っていくのであった。

 その後
 国は遂に、岐阜に456万円の復興費用を出す事を決定。
 暴動の件で逮捕された人々も釈放される。
 県民から信用を失った、塗壁知事は、これにより辞職した。


次の回 → ■ 目次

■ 小説&まんが投稿屋 トップページ
アクセス: 95