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作品名:2改シンラ 作者:ぷーでる

第6回 巳削ぎ
 
 「あれ?鏡屋敷と、反対方向だ、四目……」
 
 シンラは、四目の後を歩いて行くと、
        更に東へと向かっている事に気付いた。

 「シンラ様は、大蛇の血で、穢れてしまいましたので―」
  
 四目は、
 歩きながら説明した。
 
 穢れたままでは、帰れないとの事だった。

 どんどん進むと
 潮風の匂いが、鼻をくすぐる。

 やがて、水が
 押し寄せる音が耳に飛び込んでくる。

 森がひらけ、砂地が足に沈む。
 更に前へ行くと、目の前に海が見えてきた。


 「ここは―」
 
 四目とシンラは、
 目前に広がる海を視て立ち止まった。


 「朝日が昇ったら、海で禊(巳削ぎ)をしてください」
  四目は、浜に座って尾を振った。


 シンラが水平線を
 見つめていると、ほのかに明るい日が差してきた。


 赤く燃える陽の星が、
 海の彼方から昇ってくる。

 シンラは、それを合図に
      波打ち際に足を入れた。

 陽光は、陰の偽りを滅ぼし、
 海水は生粋の魂を復活させる。



 「うひゃ……冷たい!」


 シンラは、飛び上がりながらも
 禊を開始した。


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