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作品名:2改シンラ 作者:ぷーでる

第3回 ただで、喰わせるか
 「なるほど、陰が強いのはその為であったか」
 いつの間にか、フチがその現場へやって来ていた。

 シンラは、フチが冷めた目で巻かれて
 いく自分を視ているのに、気付き愕然とした。

「シンラを招き入れたせいで、大蛇が寄ってきたのだ……」
 フチが、腕を組み考えていた。

 何か良くない事を、しそうでシンラは不安だ……
 というか、もうじき自分は大蛇の餌食に……

 「フチよ、待っていな。ネズミを頂いてからここを
 北西本拠地にある魔界の地区としてあげるから……」

 大蛇は、余裕の笑みを、浮かべシンラを締め上げ始める。

 「……!」
 シンラは、息も出来ず、声のないうめき声をあげた―

 ヌルリとした冷たい、蛇体の中で気分が悪い。

 『フチ様、僕は好きで、こうなったのではありません……』
 シンラは、締め上げられ、薄れゆく意識の中で訴える。

 「シンラが望まなくとも、邪心(蛇心)の血が入っているのだ」
 フチは、冷たく言い放った。

 その時だった「ガウッ!」と、唸って二頭の狼が大蛇に咬みつく。

「おまえ達……助けるのか?」
 フチは、少し怪訝だ。

「当たり前でございます!今鏡村を、救えるのは、この方しかおらぬのです!」

 二頭の狼は、激しく、大蛇に咬みつき振り回した。
 大蛇から、黒い血が噴き出る……

「ぐはっ……」
 大蛇が苦しくなった様だ。遂にシンラを放す。

 シンラは、地面に投げ出され転がった。
「はぁ!」と叫んで金縛りが解け、起き上がる。

「シンラ様!大丈夫でございますか?」
 と、二頭の狼が駆け寄った。

「ありがとう、助かった……」
 シンラは、救われてホッとする。

 大蛇は、再び体制を直すと、鎌首もたげて襲いかかる。
 シンラに睨みをぶつけて、金縛りにかけようとしたが、
 二度もかかるほど、マヌケではなかった。

 大蛇が、大きく裂けた口で、向かって来ていた。

 シンラは、大蛇のアゴめがけて
 神剣を槍の様に飛ばす。

 ぐさ……っ
 (神剣が大蛇のアゴ下に刺さる音)

 「……!」
 
 大蛇は、下アゴと上アゴにまで神剣が貫通した。
 上下貫通した事で、大きく開いていた口は閉ざされる。

 「殺れ、右近、左近!」
 シンラが戦闘準備体制に入った、狼達に命令を下す。

 二頭の狼は、戦闘不能に
   なった大蛇に襲いかかった。




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