小説&まんが投稿
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:2改シンラ 作者:ぷーでる

第2回 大蛇の恐ろしい話
「シンラ、ネズミなのに牙があるね?」
 大蛇は、動けなくなったシンラを
 ニヤニヤして不気味な目で食い入る。

 「く……」
 シンラは、声どころか、息すら出来ない。

 「何故だと思う?」
 大蛇は、動けないシンラのそばへ寄って来た。

 鎌首もたげて、シンラの顔へスリスリした。
 シンラは、口を開けたまま
 金縛りにかかってしまったので
 喉が渇いてきた……

「それはね、私とシンラの両親が同じだからよ!」
 大蛇が、クククと笑った。

『バカな!』
 シンラは、心の中で叫ぶ。

「母蛇は子育てしないから、知った事ないでしょうけれど」
 大蛇がニヤリ。

『僕は生まれた時の事は、覚えていないが母ネズミがいたぞ!』
 シンラは、心の中で叫ぶ。

「卵から孵った時、私はすぐに自立できたけど
 あなたは目も開かないネズミの子だったからねぇ〜

 チィチィ泣いて甘え声を出して
 近くにいたメスネズミに

 助けを求めていたっけ……
 それが育ての母だ」

 大蛇は、バカにした目で嘲笑った。

 「……」
 シンラは、心の中の言葉すら失う。

 「母は加賀巳(カガミ)父は日之子(ヒノネ)……」
 大蛇が、勝ち誇った様につぶやく。


『まさか?そんなワケないだろう!』
 心の中で、シンラが絶叫する……

「そんなに、あたふめくってコトは、図星なのね」
 大蛇は、動けないシンラに、スリスリしている。

 冷たくて、ヌルッとした鱗が、
 頬に触れ、ゾクゾクと寒気が襲う。

『父が蛇を好きになるなんて……?
 ありえないよ。それに、蛇と姉弟だったなら何で僕を喰おうとする?』

 シンラは、自分が蛇の卵から生まれたなんて、ショックな気分だ。
 それが更に、金縛りをひどくする。

「母は絶世の美女だったわ、惚れられて当然。
 姉弟なら喰わない?人間の心なら、そうなるけど
 物の怪は違うのよ。弟は、霊力を補う為の魂よ!」

『げぇ!……』
 シンラは、真っ青になった。

「母が、蛇の血を、シンラに入れてくれた事に感謝だわ。
 子住巳(ネズミ)に生まれた事で、蛇好みのいい匂い〜」

 大蛇は、シンラに絡みつき始めた……
 グルグル巻きにしていく。










← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 小説&まんが投稿屋 トップページ
アクセス: 1186