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作品名:2改シンラ 作者:ぷーでる

第17回 大蛇の憑依
 
 シンラに倒された、大蛇の魂は怨恨となって下界に降りてきた。

 ―誰か、妬んでいる者はいないか―?
 フラフラと浮遊する大蛇の怨恨は、憑く人間を探している。

「ああ、陣内さん。どうして私を見捨てたの?」
 女が、公園の木陰で涙を流していた。

 「どうしたのだ?幸代」
 大蛇の怨恨が、女に囁いた。

 「え、誰?どこ?」
 女は、辺りを見回すが誰もいない。
 
 「幸代の心の隙間にいるのだ」
  大蛇の怨恨が、クスリと笑った。
 
 「え……?」
 「幸代の魂の中は、冷たくて居心地が良いのだ」
 
 「……」
 「なるほど、愛する男が他の女と婚約したのだな」
 
 「何故、分かるの?」
 「アタシは、幸代と一心同体だからね」
 
 「あなたは、何をする為にきたの?」
 「お前の望みを叶える為だ」
 
 「陣内さんと、やり直せるの?」
 「もちろんだ」
 
 幸代は、それを聴き思わず微笑した。

 木陰から出てきた幸代は、陣内の婚約者である美和に近付いた―
 そして、美和の婚約指輪を強引に奪い取る。
 
 「返して!」
 美和が悲鳴をあげた。
 
 「あら、そんなに大事なモノ?」
  幸代は、意地悪く笑って、婚約指輪を投げ捨てた。
 
 「いやぁっ?」
 
 美和が叫ぶ、投げられた婚約指輪は空高く飛んだ。
 落下したかと思うと、地面を転がり穴の中へと落ちていった―
 
 幸代は、その様子をニヤニヤして、
 いい気味だとばかり喜ぶ。
 その目付きは、完全に大蛇のものであった。
 
 「ふふふ……」
 幸代は、人の不幸の蜜を味わって満足げに公園を去って行った―                                                                                                                                       


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