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作品名:改 1 シンラ 作者:ぷーでる

第21回 屋敷の中が?!

 「フチ様、大変でございます!大蛇がお客様を食べてしまいました!」
 


 五階屋敷部屋にいた、フチに
     営業員の一人が血相変えて報告した。
 




 「な、なんじゃと〜?」
  畳に座っていたフチは、仰天した。
 
 

 「はい、今、大蛇が屋敷中を這いずり回って大騒ぎに……」
  営業員の一人が、頭をさげ報告し続ける。
 
 

 「しかも、大蛇はシンラを探している様なのです」と
                     営業員が顔を真っ青にする。
 

 「大蛇がシンラを……」
  



 フチは、謹慎中のシンラを
 探している事を知りしばし黙った。
 

 

 数秒して、フチは「それにしても、
     右近と左近は一体何をしておったのじゃ!
             邪気を払う為に咆哮をするはずだったのに……」とうめく。
 



 「フチ様、あの方たちは鎖に繋がれた事で
       咆哮の代わりに愚痴っていましたよ……」

  営業員は、こわごわ答える。
 


 「はっ……」
  

  フチは、その時になって、
      今晩に限って何故狼の咆哮が響かず
             大蛇が侵入したのか気付いた―
 


 「大蛇め、うまい事スキをついたな―」とフチは、頭を抱えた。
 

 「とにかく、なんとかしませんと―」
  営業員が、オロオロする。
 


 「そうじゃな、わしらで何とかしよう!」と言って
  フチは、五階屋敷部屋を後にして廊下へ出た―
 

 階段を使って四階廊下へ出ると
        廊下を、ニョロニョロと
            進んでくる大蛇の姿があった。
 


 「シンラは、何処だ!シンラを出せ!」
 
 

  大蛇が大声で口が裂けんばかりに叫んでは、
            周りにいた湯治客達を震撼させる。
 

 「ひいぃぃ〜!」
 「きゃー!」
 


 湯治客達は、廊下を逃げ惑った。
      とんだ悪夢だ。息抜きして夢を見て
                  ここへ訪れたのに……
 


 「大蛇よ、シンラはここにはおらん!とっと、失せろ!」
  フチは、大蛇に向かって叫んだ。
 


 「あーら、嘘はバレバレよ!美味しそうなネズミの匂いは騙せないわ!」
  大蛇が、おーほほほっ!と嘲笑う。
 

 「ぐぬぬ……」フチは、言葉に詰まる。
 
 

 「アイツはね、陰と陽がいっぺんに獲れる美貌と
     スタミナ霊力よ!みすみす放置しておけるワケないわ」と
                        言って大蛇は、フチに詰め寄った。


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