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作品名:改 1 シンラ 作者:ぷーでる

第20回 ヤマカガシのバケモノ

 
 魂の旅館は、赤い月夜の下で
      灯りが付いて賑やかさを増す―
 

  しかし、なんか足りない―
       人間客達は、何か異変を感じ始めていた―



 『ぴちゃん―……ぴちゃん―……』
 
 
 「あら、何か音してるわ?」
 「気持ち悪い音ね……」
 

 四階屋敷の部屋でくつろいでいた、人間二人がつぶやく。

 『ズリズリ―』


 「うわ〜……これ何か絶対にいるよ?」
 「汚らしい音ね、濡れたモノを引きずっている様な―」
 

 二人が、そう言った時−


 「ホーホホホー!シンラはどこぉ〜!」と
  女の冷たい声が響いたかと、思うと部屋のふすまが開いた。



 「ぎゃああああああ〜!?」
 男二人が、悲鳴をあげた。
 

 開いたふすまの向こうにいたのは、
     赤と黒のマダラ大蛇(ヤマカガシのバケモノ)だった。
 


 胴体は、ヒトの大人程あり、長さは3m。
             そいつが、二つに割れた舌を
                 シュルシュル口から出し入れしている。
 


 

 「あ、あああああ……」
  男二人は、腰を抜かし声にならない。


 「ねえ、知らない?」
  大蛇は、縦になった瞳で嘲笑うかの様な目で訊く。


 「し、知りません……」(男二人、震える声)
 「え〜そうなのぉ〜うそぉ〜!!!!」
 

 大蛇が、大きな口を開け喚く。


 「ひぃぃ〜」(男二人が恐怖で抱き合う)


 「ねえ、それホント?」
 大蛇が、震える男の顔のそばへ蛇顔をジリジリと詰め寄った。



 「……!」(男二人、口を開け放心)


 「ならば、おまえを喰う!」
 


 大蛇は、鎌首もたげて大きな口を開けると
        男二人まとめて、一気に飲み込んでしまった。


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