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作品名:改 1 シンラ 作者:ぷーでる

第2回 青白い月夜に
 
 漆黒の夜―    
 
 雨が、しとしと降っていた―
 
 蛙の大合唱が闇夜に響き渡る―
 
 合唱がやむと、雨は止む―

 

 雨雲に覆われていた赤い月が顔を出す頃―
 
 湿った森の下で、泥を踏みしめうごめく気配がする。
 
 

 さざれ石の傍らに、鶏の卵に似た卵があった―
 
 だが、卵を見守る親の姿はない―

 

 それから何日かして、青白く光る月夜の晩―
 
 さざれ石の影で、卵にヒビが入る―
 
 パリパリと割れて生まれ出て来たのは、小さなドブネズミ。
 
 「ちぃ、ちぃ〜」
 
 生まれたばかりの小さなドブネズミの子は、まだ目も開かず
 寂しがって母を求めた。
 
 悲しげな鳴き声を聞きつけて、一匹のメスドブネズミが寄ってきた。
 ドブネズミの子は、メスドブネズミにすり寄る。
 
 メスドブネズミは、そんな子ネズミを愛おしそうに舐めてやるのだったー
 
 子ネズミは、幸せに包まれ、さざれ石の下で眠った。


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