小説&まんが投稿
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:改 1 シンラ 作者:ぷーでる

第19回 狼のグチ

 赤い月明かりの下で、獣が唸っていた―
            陰の闇がネチネチと広がる―
 




 「左近、おまえの失態のせいで私まで……」
 「そう申されましても……」
 

 屋敷の裏庭で、茶狼(オス)とグレー狼(メス)が
             鎖に繋がれブツブツ文句を言っている。
 

 「シンラに、贅沢弁当を買ってきてしまったせいで……」
  茶狼が、自分を拘束する鎖を忌々しそうに視る。
 

 「だからぁ〜しょうがなかったんだよ!右近!」
 


  グレー狼は、鎖に繋がれたままゴロンゴロンと
              地面に、のたうちまわって反論した。
 


 「しょうもないも何もあるか!その結果、鎖で拘束されたんじゃないか!」
 


 茶狼(右近)とグレー狼(左近)が
        フチの為に従っている間は、人間の姿だ。
               だが今は 罰として飯抜きされてしまった。
 


 その結果、霊力が削がれ無力狼に。
 

 「ああ、逃げたい!」とグレー狼(左近)
 「現世に、帰る山なんて今更残ってないぞ!」と茶狼(右近)
 


 いつもの晩なら、二頭は月に向かって咆哮をしているが
                    今晩は、そんな気分ではナイ。


   

             
             二頭の狼は、赤い月明かりの下で「畜生〜!」と嘆いた―


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 小説&まんが投稿屋 トップページ
アクセス: 1327