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作品名:腐蝕ノイローゼ 作者:葦原瑞穂

第2回 絶望組
つるみ
世の中に反抗し
絶望した気になっている
絶望組のことを
横目で見ていた
つるむ仲間も
反抗する相手も
いなかったから

絶望組は
絶望したと公言する
何故そんなことを
するのかと
不審に思っていたが
理解した
ヤツらには希望が
見えているらしい

色鮮やかな
絶望という物語りを
懐疑もなく生きている
ヤツらが
羨ましかった

夜の街にたむろっている
ヤツらを横目で覗きながら
僕は塾のカバンを下げて
一人家路を歩いていた
家といっても誰もいない
暗く冷たい鉄筋コンクリートの箱

不意に三人の
絶望組の連中が
僕の後を追いかけてきた
彼らは代わる代わる僕を殴り
僕を地面に押し倒し
僕の財布を奪っていった


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