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作品名:腐蝕ノイローゼ 作者:葦原瑞穂

第10回 自由
偽りの感情に溺れ
虚を実と言いはり
決して訪れることのない朝を
待ち望むのか

やがて雨はやみ
夜は明けるなどというせりふは
虚構の中で語られたこと

ある日の明け方に生まれ
昼の光の中でこの生を過ごしてきたが
夜はもう目前まできている
やがて深い闇の奥底へと
沈んでいくだろう

生は一日
翌日を再び生き直すことなど
我々にはできない
正しい道が見失われたら
自らを由とする以外によすがはない

この孤独な一日の為に
明日に祈るべき詩を編む
夜を貫く一筋の光の先に
一握の希望を置き残せたなら

それができたら
私も自らを由とする


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