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作品名:no title 作者:葦原瑞穂

第4回 望郷
日が沈み始めた街角を歩き

この魂が辿り着く場所を探している

移ろいゆく日々の中に人は

いずれ戻るための故郷の方角にただ祈る



夕闇に沈んだ部屋の扉を開け

迎えてくれるべき人の姿を虚空に探る



夜の只中に幾億の魂を眺めたとて

ただ一所の安らぎさえ見出せなければ

この両腕に何の意味があろう

与えられたこの一生に

成すべきどれほどの価値があろう



時を待つためにのみ時は過ぎ

一人、また一人と離れてゆく

そしてようやく

明日の朝に発つための切符を手に入れた



今日の眠りが訪れる

やがて魂の里に住まう精霊を見る


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