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作品名:那由他の夜 作者:葦原瑞穂

第2回 越境
錯綜する
常ならぬ時の只中
幻燈の薄紅き彼方より
一人焦がるる身の様には
灰の奥屋に潜まぬ影人の
不穏な祈り 無音の流声


見つからぬ
此れより先に望みの一抹も


沈められた地の行方と
荒れた廃墟に木霊する無感
思い枯れた夢想の写し形見は
望漠の地に彷徨せし風鳴り


など心の震え騒ぐか
夜闇に堕ち
夢中に虚を請い願い
明くる朝に引き剥がされ
神代の過去に我執を納める


やがて逝く
永遠の無明に浄滅し
誰が為にありし幾年やも知れぬ


此は定められし命の果てより


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