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作品名:孤児(ダルジュロス) 作者:葦原瑞穂

第8回 我死と尚
響く―――

帝國ビルの屋上から

三十億人が消える

雑音に呑まれ

首を吊るした幼児



幻想の腐敗と

許されることを求め

腕が欲しい

それを箱に詰める

天井から砂が流れ

遺骸を嘔吐する



首を潰した女

床が傾いて

どこまでも落ちていく

骨の浮き出た

細い身体を拾う



綿を大量に呑み込み

空に戦闘機が走る

針の中に舌を差し入れ

剥がした皮を油に浸し

やがて変態する



死と再生に次ぐ滅亡と



我死と尚―――


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