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作品名:孤児(ダルジュロス) 作者:葦原瑞穂

第6回 運命の虫
今日も僕のシンクには
無数の虫がたかってる
僕はそれをたたき潰す
僕はそれをこの手でたたき潰す

まるで神経症さ
神様だって神経症らしいよ
一匹見つけてはたたき潰す
理由なんかもちろんない

世界が生んだ虫
僕の視界から消えてくれ
世界が生んだ虫
頼むよ何だっていうんだ

僕の皮膚の内側で
小さな何かが蠢いている
剃刀と針が必要みたいだ
ああもう気が狂いそうだ

僕の手の平の中にある虫
これから握り潰すところだ
一匹消えたところで何が
変わるってわけでもないけど

世界が生んだ虫
僕の手は空を割って
世界が生んだ虫
彼の身体をたたき潰す

美しき運命を僕に感謝すればいい


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