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作品名:孤児(ダルジュロス) 作者:葦原瑞穂

最終回 帰途
街の夜に佇み

目の前を通り過ぎてゆくものを見ている

様々な笑顔と温かい会話

星空とネオンの中を進み

彼らはどこへ行くのだろう?



冷たい冬の夜空の下で

震える身体が求めるのは

冷え切ったこの手を温めてくれた

もう二度とないかつての記憶



夜は明け

人々はどこかへ消えていった

明け方の白く澄んだ空気の中で

かつての夜を輝かせた

無数の光と人々のことを思い出す



街は再び繰り返す日常の中へ戻り

遠くで始発電車の音が聞こえる

星が一つずつ消えてゆく

日は再び東の空を昇りゆき



そして心は今も

失われた帰途を求めている


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