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作品名:「薬草を探せ」 - 光の戦士 まやちゃん 物語 その1 - 作者:夢ミケ

第30回 ドクも仲間にゃ
 森の木々がパーッと開ける。太陽がまぶしい。色々な花が咲き乱れている。
「それじゃ、オニオンこっち来て」
 オニオンが姫の横に行く。釣られて、まやちゃんも姫の隣に行く。
「まやちゃんは、来なくて良いの」
「にゃにゃ。帰るのにゃ」
「帰らない」
「にゃるほど。たまごにゃ。たまごがかえるにゃ」
「そのかえるじゃないでしょ」
 ポッケからカエルをだす。
「これにゃ」
「ケロケロ」
 カエルが鳴いた。
「どうして、そうなるの」
「池で拾ったにゃ」
「いいから、ちょっと待ってなさい」
 姫が電撃のムチの先をオニオンのベルトに結わえる。
「本当に大丈夫かの」
 ドクが心配そうに言う。
「クルクルに火を付けて怒らせることが出来るのは、オニオンだけ。でも、二回も同じ事が出来ないだろうって言ったのはドクでしょ」
「でも、その、お嬢ちゃんの細腕で、いくら子供でも、上手く振り回せるかの」
「大丈夫よ、これよ」
 と、力の腕輪(スペシャルゴールド)を誇らしげに見せる。
「そのガントレッドがどうかしたんですか」
 オニオンが聞く。
「まやちゃん知ってるにゃ。突っ込みでにゃ、それにゃ、痛いのにゃ」
「違う。これは、防具じゃないの。腕輪、腕輪よ」
 ドクが目を細めたように見えた
「力の腕輪(スペシャルゴールド)じゃな」
「そうよ、そして、これを外す」
「ぎゃぎゃ、外してどうするんですか」
 オニオンが聞く。
「まやちゃん知ってるにゃ。それ、売ってにゃ。復活にゃ」
「違う。これは、とても重いのよ。付けてると筋力アップになるの。そして、これのすごいところは、筋力アップしても、腕が太くならないのよ」
「にゃにゃ、姫にゃん、ムキムキにゃ」
「違うでしょ。これは元々って、ちっとも太くないでしょ」
 まやちゃんは、姫の腕の裏側をつまむ。
「ぷるぷるにゃ」
「つまむな。それに、そんな歳じゃない」
 力の腕輪を外した姫の腕は、見違えるほど、強く、動きが早かった。
「なるほどの。でも、それは電撃のムチじゃないのかの」
「そうですよ、ビリビリ・ドッカーンは嫌ですよ」
 オニオンが少し不安となる。
「大丈夫だって」
 姫は自信ありげであった。
「まやちゃん知ってるにゃ。期間限定にゃ」
 姫は大きく頷く。
「そうよ、セカンドスパークスペシャルセットは期間限定で、今まで一度も電撃が起きたことないのよ。そうよね、まやちゃん」
「そうにゃ。お尻ドッカーンにゃ。我慢しすぎにゃ」
「だから、違うってば」
 オニオンが驚く。
「ぎょぎょ。違うのですか」
「お前、男だろ。ビビるな」
「お、男も女も関係ないのじゃないかと」
 まやちゃんは、ひらめいた。
「にゃるほど。お釜にゃ。ご飯炊くにゃ」
 ドクは仲間になったのを少し後悔した。姫は力の腕輪をザックに入れる。オニオンはザックから百円ライターを取り出し身構える。
「よし。みんな良い。じゃあドク、半分の葉を取って」
 ドクが半分の葉を捜し始める。
「姫にゃん」
「何」
「まやちゃんにゃ、何するにゃ」
「まやちゃんは、クルクルが来たら、目玉のサイコロを一にするのよ」
「にゃるほど。つんつんねこパンチにゃ」
「そうよ、それ。つんつんして、一にするの」
 オニオンが、もじもじしている。
「あ、あのう」
「言いたいことがあるなら、はっきりいいなよ」
「なよにゃ」
「い、一じゃなくて、たぶん、一、二、一でくるはずだから、一をひとつだけ、三にするんです。それで、一二三の倍払い、クルクルは、マイナス二百倍の自滅になるはずなんです」
 姫はちょっと考えた。でも、アドレナリンいっぱい状態で、すぐ考えるのを止める。そして、言った。
「そう云うことよ。いいから、つんつんパンチよ」
「姫にゃん、つんつんパンツにゃ」
「スカートめくるな。それにパンツって言うな」
 オニオンにも見えた。
「あっ、本当だ」
「見るな」
「若いもんはええの。でも、若すぎじゃ。せめて、十五は越えて欲しいの」
 いつの間にか、ドクも本当の仲間になっていた。


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